Interview

団長インタビュー

FC鷹の団 団長に

創立当時のエピソードから団の未来まで

熱く語ってもらいました。


----------はじめに、FC鷹の団を結成した経緯をお聞かせください。

 

団長:2012年6月に、とあるフットサルチームの練習に参加したんです。僕はその日が初めてのフットサルだったのですが、そのチームはほとんどが経験者、それも元サッカー部とかの上級者ばかりで、もともと運動音痴な僕は完全に足手まといになってました(苦笑)それがくやしくてくやしくて、こんな僕でも活躍できるようなチームを作ろうと立ち上げたのがFC鷹の団です。本来なら、上級者たちに勝てるようにがんばって練習すればいいんですけどね、自分の理想とするチームをつくった方が早いと思ったんですよね(笑)

 

----------なるほど。団長の挫折からスタートしたんですね(笑)メンバー集めは順調でしたか?

 

団長:はい。小学校から社会人時代までの僕の人脈をフル活用してメンバーを募った結果、最初の練習には18名のメンバーが集まりました。フットサルを始めてみたいけど、やる機会が無いという人が多いのに驚かされました。

 

----------集まったメンバーの中でも、高校時代のお仲間が多かったようですね?

 

団長:高校時代にFCドンタコス・マテウス(愛称・ドンマテ)という草サッカーチームに所属していたのですが、当時の仲間がFC鷹の団にも加入してくれました。中には15年ぶりに再会するメンバーもいましたけど、全然変わってなくてビックリしましたよ。気心知れたドンマテイレブンがいたのは本当に心強かったですね。

 

----------2013年に入ってからはインターネットでの募集も開始して拡大路線に入りましたね。なぜ増員しようと思ったのですか?

 

団長:理由は二つあります。ひとつ目は、チームを存続させていくためです。人員不足により運営が難しくなった他のフットサルチームの話をよく耳にしていました。今は大丈夫でも、仕事や家庭の事情、怪我や病気などで離脱するメンバーがいないとも限りません。なので、人員が不足する前にリソースを確保しておこうと思ったのです。ふたつ目は、チームの活性化のためですね。同じ顔触れでやっていくと、どうしてもピッチの内外でマンネリに陥ってしまう。新たな刺激を受ける意味でも、現メンバーの紹介などではなく、ネット経由で見ず知らずのメンバーを加えてみるのは非常におもしろい試みだと思いました。

 

----------ネット経由の新メンバーを入れてみた結果はどうでしたか?

 

団長:大成功でしたね。ネット経由のメンバーが溶け込めるか不安はありましたが、思っていた以上にすんなり溶け込んでくれました。良いメンバーに恵まれたと感謝しています。普段の生活では接点がない高校生や大学生たちと触れ合ったり、色々な新しい発見がありますよ。僕が期待していた以上の化学反応が団の中で生まれています。団員も大幅に増えましたし、これで当分は人員不足の心配はないと思います(笑)

 

----------規模が大きくなるにつれて、団長にとっての鷹の団の意味合いは変わりましたか?

 

団長:大きく変わりました。立ち上げた時は、自分が気兼ねなくフットサルを楽しめればいいという私欲だけでした。まあ、今でもボールを蹴っている時は、自分がゴールを決めることしか考えてないですけどね(笑)規模が大きくなってからは、みんなに楽しんでもらうために何をするべきか考えることが多くなりました。それはフットサルに関すること、イベントに関すること、チームの規律に関することなど多岐に渡りますね。

 

----------FC鷹の団が果たす役割にも変化があるように感じます。

 

団長:そのとおりです。新加入のメンバーに鷹の団に参加した理由を尋ねると、春日部周辺にフットサルチームがほとんど無いという答えが多いんです。なので、フットサルをしたい春日部市民の受け皿としての役割が生まれつつあるのだと思います。今後は地元の埼玉や春日部に少しでも恩返しをしていけたらと思っています。鷹の団で地域社会を盛り上げていきたいですね。

 

----------今後のFC鷹の団の方向性はどのようにお考えですか?

 

団長:目指しているスタイルはバイエルン・ミュンヘンやレアル・マドリードのようなヨーロッパのビッグクラブです。彼らはサッカーだけではなく、ハンドボールやバスケのチームも持っているんです。そんな風に、鷹の団もフットサルがメインではありますが、他の活動も行っていきたいと考えています。実際に、団の中でボウリング部やピンポン部といった活動が始まっています。フットサル以外の分野でも団員同士が交流して、様々なエクスペリエンス(経験・体験)を得て欲しいですね。

 

 ----------FC鷹の団のビジョンとして、300人体制を掲げていますが、その意図はなんでしょうか?

 

団長:300人というのはフットサルチームとしては規格外かもしれませんが、春日部周辺の潜在的なフットサル希望者はそのくらい存在すると考えています。春日部への地域貢献としても、彼らを受け入れていかなければなりません。練習回数や開催場所、イベントなどを増やすことによって、それらは可能であると考えます。もちろん、団員の人数だけには執着はしません。鷹の団のアットホームな雰囲気とか協調性とか、そういう特長は維持したまま拡大することが重要です。決して簡単なことではありませんが、団員のみんなと協力して一歩ずつ前進して行きます。

 

 

 

【団長プロフィール】

埼玉県春日部市生まれ。5才のとき、父親が創立したサッカー少年団でサッカーを始める。極度の運動音痴であるため、ゴール前でこぼれ球を狙い続ける姑息なプレイスタイルを確立した。高校時代に帰宅部の少年たちを集めて「FCドンタコス・マテウス(ドンマテ)」を結成。高校卒業と同時にサッカーからは引退したが、2012年夏に旧ドンマテのメンバーを再集結させてフットサルチーム「FC鷹の団」を旗揚げした。尊敬するサッカー選手はフィリッポ・インザーギとクリンスマン。背番号はアイドルのクリンスマンと同じ18番を昔から愛用している。「ゴール前のハイエナ」と呼ばれ、生涯通算得点は2万点を超える(本人調べ)。